一人薬剤師として働くための持つべき覚悟とは?

グーポーズ

一人薬剤師で働きたいと思っている方必見!この記事は時代の流れにしがみつく一人薬剤師歴13年の私が一人薬剤師として業界を生き抜いていくために必要な覚悟を短期的なものと長期的なものに分けてまとめたものです。実は一人薬剤師でなくとも既に身に付けて働いていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?この記事を読んだら一人薬剤師デビューした後もストレスなく働けると思いますよ(^^)

目次

一人薬剤師であるかぎり持ち続けるべき覚悟

基本的に急に休めない

急に体の調子が悪くなることもあるかもしれませんが、基本的に急に休むことはできません。
普段から体調管理には気を配る必要があります

自分の病気の管理のための定期的な通院や、子供の行事で休むこともあるなど、あらかじめ想定できる休みについては、勤め始める前に事前に確認しておいた方が良いでしょう。

勤め始めてからも、休む可能性があるときは早い段階から開設者や上司に相談しておく必要があります。

一人薬剤師は、自分の働く薬局の運営に責任があることを忘れないようにしなければいけません。

↓こちらの記事の「節度ある休み方にしよう」にはなぜ休んだら問題なのか、急に休むならどういうことをしなければならないかについて少し書いてますので参考にしてみてください。

昼休みはまともに取れないこともある

昼休み中に処方箋を受付たり、FAXで受付た処方薬を取りに来られる方もいらっしゃいます。
メインの病院の診療が長引き、事務員さんのお昼を優先させると自分の休む時間がないこともあります。
メインの病院が昼休みの間に、在宅患者さんへの訪問を行うこともあり、時間が取れないことがあります

メインの病院とは、門前薬局の処方せん受付のうち主となる処方せん発行元の医療機関。いわゆる「となりの病院」

一日処方箋平均受付枚数が30枚程度の私が働いている薬局でも、普段はまともに1時間の昼休みが取れないことが多いです。
昼休みに銀行に行ったり、所用を足すために外出したりもすることもあります。そういう時は薬局に張り紙をして、一時的に薬局を閉めたりしています。
営業時間の中で患者さんが来ない時間も多く、勉強しながらコーヒーを飲んだりする自由時間もとれるので、昼休みがしっかりとれないことについて私はストレスはありません

↓一人薬剤師の薬局といえど、環境はものすごく差があります。薬局選びにぜひ参考にしてください(^^)

帰りは定時に帰れないこともある

メインの病院の診療が終わり、最後の患者さんの処方箋受付が終わるまで薬局は閉めることが出来ません
そのため薬局の閉局時間が日によって変わることが多いところは、閉局時間後のプライベートの予定が決められません
メインの病院とは、門前薬局の処方せん受付のうち主となる処方せん発行元の医療機関。いわゆる「となりの病院」

医師との付き合いを良い関係で維持し続ける

メインの病院の医師との関係がうまくいかず、病院が院外処方から院内処方に切り替えるといったことがまれに存在します。
メインの病院とは、門前薬局の処方せん受付のうち主となる処方せん発行元の医療機関。いわゆる「となりの病院」

一人薬剤師のやりがいと責任はここに一番感じていらっしゃる方も多いと思います。

↓こちらの記事の「となりの医師への気遣いが大変」に、私が良い関係を維持するために行ったことについてすこし紹介しております。興味があれば見てくださいネ(^^)

自分一人になってもなんとか薬局を営業できる

突然事務員さんが体調を壊し休むといったケースも想定されます。
レセコンの使用や会計の処理など、普段事務員さんがやっている仕事で営業するために必要なことはやれるようにしておく必要があります。

自己研鑽し続ける

薬剤師であれば自己研鑽は常に行う必要がありますが、一人薬剤師は周りから入ってくる情報や刺激のコントロールがしやすく、ハダカの王様になりやすい環境です。

自分から刺激を求めて、自己研鑽を続けましょう。

\ 私の自己研鑽の記事はこちら  /

取得した薬局運営に必要な施設基準を維持し続けるために努力する

在宅患者数の確保、トレースレポートによる医療機関等への情報提供、後発品使用割合の推進と管理、ポリファーマシー解消の実績など、施設基準に必要な仕事について責任を持ち継続して行うことが求められます

特に高い給料で雇われた方は必須であると考えた方が良いでしょう。

目標達成まで持ち続けるべき覚悟

薬局運営に必要な施設基準を取得する

対物から対人業務が薬局でも求められている中、自分の働く薬局が生き残っていくためには国が掲げた旗印のもとに向かわなければならないと思います。

一人薬剤師の場合、在宅患者さんへの訪問時など薬局から薬剤師が外出した際は基本的に薬局を閉めなければなりません。
しかし、そういった理由から「できない」「やらない」では、これから先、薬剤師としてお給料をもらうことが出来なくなるかもしれません。

将来にわたって薬剤師として飯を食っていくために、自分自身のために取り組んでいきましょう

業務時間内に自由時間を作り出すための環境整備をする

全体的な業務の把握を行い、まずは患者さんに迷惑がかからない環境整備(例:調剤内規を決める、疑義照会簡略化プロトコールの作成や新規処方薬の事前準備のためのメインの医療機関との連携など)から始めるなど、段取りを組んで行う必要があるでしょう。

↓こちらの記事には、私が自分の自由な時間を作るために行った環境整備の一つについて書いてます。よかったら参考にしてみてください。

メインの医師と良い関係を築き上げる

メインの病院とは、門前薬局の処方せん受付のうち主となる処方せん発行元の医療機関。いわゆる「となりの病院」

医師がどういう人かを面会を積み上げながら観察し、良い関係が作れるように一生懸命になりましょう

↓こちらの記事の「となりの医師への気遣いが大変」に、私が良い関係を維持するために行ったことについてすこし紹介しております。興味があれば見てくださいネ(^^)

覚悟をもって頑張ってきて良かった(^^)私のビフォーアフター

以下は私の体験談です。興味がある方はどうぞ(^^)

before(一人薬剤師デビュー時)after(13年後の一人薬剤師で働く私)
新規で2店舗目をオープンするからやってみないかと声がかかり、将来自分の薬局を持ちたいという思いがあった将来自分の薬局を持ちたいという思いは無し。全く無くなったといえばウソになるが、業界の過渡期(オンライン服薬指導が認められるなどアマゾン薬局の実現が目の前に迫っている段階)おいて、薬局という店舗を持つことがリスクになりつつあると感じたので
給料は前回働いていたところよりも下がった給料は、施設基準の目標をクリアしたこと、さまざまな資格を取って頑張っていることが評価されて徐々にアップし前回働いていたところよりも多くなる
管理薬剤師をやっていて運よく個別指導も経験していた。でも一人で調剤は経験がなかったので不安だった新規の薬局は個別指導の対象となり、オープン2年目で人生2回目の個別指導を受けた。1回目の経験も活き概ね良好で問題なし
前の薬局では部下が書いた薬歴をチェックし、指導するのが嫌だった薬剤師の部下がいないから監督業務が減った。薬歴もすべて自分の記載になるので大きなストレスが無くなった。おかげで薬剤師という立場で、空いた時間に好きなことが出来る。さすがに携帯をいじったりゲームしたりすることはできないが(笑)
部下に認められるために頑張るのに疲れた薬歴を書く時間は自分の好きな時間に出来る。今は多少患者さんをお待たせしても、薬歴の切りのいいところまでやれるのが、ほんとにありがたい。おかげで残業はほぼない
当時薬局長として複数の事務員の人間関係の間に立たされるのが面倒事務員は現在正社員1人で関係は良好。滅多に休むことなく頑張ってくれている。前に事務員はパート数名で回していたことがあったが、責任の所在が不明瞭になり結局自分が管理する羽目になったり、シフトを組むなどの仕事もあり大変であった
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