新規開局から13年間、薬局も私も年季が入ってきましたが思えば色々ありました。これまでにあった「印象に残ったハプニング」を紹介したいと思います。一人薬剤師ならその最前線でいろいろ対応しなければなりません。あなたならどう対応します?
夜中の2時に警察から電話!薬局が空き巣被害!!!
夜中に鳴りやまない携帯電話
夜中鳴りやまない携帯電話。電話を取るとなんと、警察の方でした。
「薬局に空き巣が入りまして、すでに犯人は確保しておりますが、薬局の窓ガラスなどが割られたり、薬局に入るために色々壊された形跡がみられますので、立ち会っていただけないでしょうか」
ということ。
一瞬夢を見ているのかと錯覚しましたが、すぐに現実だと頭を切り替え「わかりました」と答えると、度が合ってない眼鏡だと支障があると思い、しっかりコンタクトをはめて薬局に向かいました。
薬局につくとすでに物々しい雰囲気
薬局につくと、私服と制服の警察官数名とセコムの方がいました。
まず私服警官の方から犯人確保についての説明がありました。
「犯人はこちらの薬局の利用者で睡眠薬を取ろうとして薬局に入ったようです。ちょうど巡回中の警官が薬局の窓から入り込む犯人を発見し現行犯逮捕に至りました」
「最初は自動ドアからの侵入を試みたようです。その後従業員用の入り口。結局ダメで窓を割って入り込んだということです」
ということでした。
侵入を試みようとした自動ドアや従業員用の入り口のドアには、無数の傷が付き、確かにいろいろ試みた形跡が残っていました。
窓を割って犯人が入った先には調剤室があり、窓ガラスの破片が床に飛び散ってましたが、それ以外は犯人逮捕が迅速であったため荒らされた形跡はありませんでした。
被害のあったところを指さして写真撮影
現場の写真を撮っている警察官から、「ここに指さしてもらえますか」と壊されたところを指さすようにお願いされ、被害のあったところすべてを指さし、一か所一か所写真を撮られました。
SECOMの方が窓を割られたところを養生してくださったり、薬局内をきれいにしてくださいました。
時間はすでに朝の5時近くになり、帰ってもよいということで帰宅しました。
示談で終了
加害者の家族が修繕にかかる全ての費用をお支払い。もともと当薬局の利用者だったということと本人が反省しているということで、示談になりました。
営業中に突然大きな音と振動!!!薬局に車が激突
ぶつけても逃げる人がいるという教訓
実は開局して1か月もしないうちに薬局に患者さんの車がぶつかり、薬局の外壁にひびが入ったことがありました。
かなり大きな音がして外壁にぶつかったことが分かりました。
外に出ると、ぶつかった車がそのまま立ち去ろうとしているではありませんか。
慌てて車を止めて、車の傷と薬局の壁の傷を確認してもらい、ぶつけたことを承認していただきました。
その後はその方が入っていた任意保険で壁を直してもらいました。
この経験で得た教訓は「ぶつけても逃げる人がいる」ということでした。
営業中にまた大きな音と振動、教訓が生き迅速に対応
そして今回の出来事、音と振動は前回の比ではありませんでした。
速攻で薬局を飛び出し、ぶつかった車に向かい、ぶつけたことを承認していただきました。
スマートフォンで車と壁の破損個所の写真を撮りました。
その後警察に通報し現場検証していただきました。
任意保険の加入はなく、自費でお支払いするという加害者から、運転免許証のコピーと名刺をいただき、連絡先を確認(携帯番号を聞いてその電話番号にかけて、加害者が持っている携帯電話に通じるのを確認)しました。
加害者に修繕業者はどうするか確認したところ、当方に任せるとのこと。
なので、修繕費用の見積もりを取ったら連絡するとお話しし、お帰りになってもらいました。
雨をしのぐための養生
まずは建物のダメージを少しでも少なくするため、穴が開いたところから建物内に水が入らないようにしなくてはなりません。
業務終了後に速攻でホームセンターに行き、ブルーシートと養生テープを買い、壁の穴をふさぎました。
修繕工事の手配と加害者とのやり取り
保険を使わない修繕工事というのは、工事をやる業者にとってあまり利益を出せないようです。
今までの付き合いだからやってあげるというのが本音のよう。
こちらは被害者ではありますが、何とか加害者にきちんとお金をお支払いいただいて穏便に解決したいという気持ちがあります。
ですから業者さんにはきちんと直してもらうことはもちろんですが金額もなんとか頑張っていただくことをお願いしました。
出来た見積書を、加害者に見せてお支払いを承諾。
お支払いについては業者さんと加害者で直接やり取りをにしてもらいました。
お支払いのトラブルもなく、無事修繕を終えられました。
薬局の裏に人影が行き来!気になり見に行くとう〇こが!!
開店前の店舗の裏の窓に人影が!
開店前の準備で薬局内を掃除していた時のこと。
普段人影が映ることのない窓に人影が映りました。
歩道から薬局の奥の方に向かって行ったのを見たのですが、特に窓を開けて確認はしませんでした。
しばらくして同じ人影が歩道の方に戻っていくのを窓から見て、「なんだろう」と気になりましたが、確認はしませんでした。
開店後に店舗の裏にいってみると!
汚物処理
監視カメラと防犯ライトを設置
数日後防犯上も問題があるとして、人糞のあった真上あたりに監視カメラと防犯ライトを設置しました。
ありがたいことに、その後はそのような被害はありません。